みんなのイベント楽屋裏

EPISODE #3

「圧倒的当事者意識」の作り方を聞いていたら、「本音の共有」に行き着いた

・ 35分 ・ 出演: ダイム × 砂流恵介

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今日のパンチライン

「本音の共有。」

あなたの現場ではどうですか?

「うちはこうしてる」「いや、そうじゃない」——1行でもOK。番組で読んで、2人が答えます。

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この回で話したこと

  • 「全員」をスタッフ・登壇者・スポンサー・来場者に分解する
  • イベントの成功の3つのランクと、主体者=役割を持っている人
  • 決めきらない・制御しきらない「渡し方」
  • 人が「物」になっていく瞬間と、本音の聞き方
  • 「集客1,000人」の内訳を言えないと、全部ずれる

ショーノート

第3回のテーマは「全員が主体者になる」。言葉だけ聞くと綺麗事に聞こえるこの話を、どうやって現場の実装まで下ろすか。スタッフ・登壇者・スポンサー・パートナー・来場者の全員が「自分ごと」でイベントに来ている状態をどう作るのか。イベントの成功の3つのランク、人が「物」になっていく瞬間、決めきらない・制御しきらない渡し方、そして「集客1,000人」の内訳を言えないと全部ずれる、という話まで。今回はダイムが主役の回です。

この回を記事で読む(note) この回の内容をまとめた記事

トーク全文

全員とはなんぞや、主体者とはなんぞや

砂流

第3回の今日は、ダイムさんの主役回ということで、テーマは「全員が主体者になるってどういうこと」。前回の予告どおりでいきたいなと思っております。これは、IVSの集客あたりを掘っていく感じになるんですかね。

ダイム

IVSをはじめ、最近わりと各イベントをお手伝いさせていただいているんですが、そこで感じたことを話していこうかなと。「全員が主体者になる」って、言葉だけ聞くと綺麗事やん、みたいなのはあると思うんですけど、この綺麗事に聞こえる話を、どうやったら実装まで下ろしていけるかを話していこうと思います。

砂流

じゃあ早速。「全員が主体者になる」って、実際どういうことなのか、という話ですよね。

ダイム

全員とはなんぞや、主体者とはなんぞや、ですね。

砂流

スタッフはもちろんそうだと思いますし、登壇する人も参加する人も、みんなってことですよね。

ダイム

そうですね。イベント×全員を分解していくと、まず、イベント運営の主催者・スタッフ。次に、イベントに関わってくれる登壇者。あとは、一緒に集客を盛り上げてくれるパートナーやスポンサー。そして来場者。4パターンぐらいですかね。

砂流

スタッフが幅広い可能性はありますけど、だいたいそんなもんじゃないですかね。

ダイム

スタッフもコアな方々から当日のみの方までいますけど、ざっくり割ると、スタッフ/登壇者/スポンサー・パートナー/来場者ですね。

イベントの成功には、ランクがある

ダイム

で、主体者ってなんだろうなって前回から考えてたんですけど。ちゃんと役割を持っている人かなと思っていて。

砂流

役割を持ってる人。

ダイム

まず、イベントの成功みたいな話があるじゃないですか。イベントの成功にはランクがあると思っていて。①集客目標を達成した。②集客目標も達成しつつ、参加者の満足度も高かった。③目標も達成し、参加者の熱も高く、参加後のアクションまで変わった。わりと幅があると思うんですけど、その最高レベル、参加者の熱量も高くて、次のアクションにつながるまで持っていこうとすると、全員が主体者になっているケースが多いなと思っていて。

砂流

ほー。

ダイム

全員が主体者って何かというと、役割を持っていることだと思うんです。スタッフだと受付とかPRとか登壇者サポートとか、スポンサーとのフォローアップとか。登壇者も分かりやすいじゃないですか。登壇して話します、と。

砂流

もう役割が明確ですね。

ダイム

そうそう。で、スポンサーの方も、イベントを見ていると粒度があるかなと思っていて。「呼ばれたから来ました」というスポンサーの方。上の方から「ちょっと行ってこいよ、一日ビラ配ってこいよ」みたいなので、なんとなく来ている。それも役割ですけど、ちゃんと楽しいんでしょ?って。それが、裏側でちゃんと「これだけのリードを取って帰ってくるんじゃい」みたいになると、すごい活気が出るんですよね。

パートナーの方も、「このイベントに携わっている、一緒にこのイベントを盛り上げている一スタッフです」ぐらいまで入ってくると、熱量が上がってくるじゃないですか。

砂流

そうですね。それは本当にそうですね。

ダイム

来場者も、「ちょっと展示会を見に行ったぜ、どんなもんじゃい」と見に来るだけの人よりも、中にちゃんと入ってネットワーキングしてリードを獲得するとか、登壇者の話を聞いて明日からアクションを変えるとか、取引先を増やしてくるとか。ちゃんとプラスワンの目標や役割を持ってる人がイベントに集まると、活気があるイベントだなと思ってますね。

砂流

なるほど。だからIVSで言ったら、参加する方がサイドイベントを自主的に開いていたりとか、「必ず資金調達をしてやるんだ」とか、「起業したいからこの人と名刺交換したい」とか、そういうやつですよね。

「うちのイベント」と言い切ってもらえるか

ダイム

よくあるのが、会社で美術館の無料チケットが余ってるから、ちょっと行ってみるか、みたいなので興味もなく行くと、全然記憶に残ってないんですよね。「確かチケットもらって行った気がするけど、何が展示されてたっけ?」「いつ行ったっけ?」みたいな。記憶がぼやけるというか。

それが、明確な目標を持ってイベントに行く場合。ライブとか、そうじゃないですか。3ヶ月前、半年前からチケットを取って、そのイベントに向けて曲を聴きまくり。

砂流

そうですね、予習はします。

ダイム

予習をし、当日の何時開場なのか、周りには何があって、誰と行くのか。結構アクティブな人だと、一緒に行く人と写真を撮ってとか、グッズがいつ解禁されてとか。それってもう主体じゃないですか。

砂流

そうですね。特に地方から東京のドームとかに参戦します、となると余計そうですね。

ダイム

コアになればなるほど、そういう人たちって「うちのイベントが」とか「うちの推しが」って言うじゃないですか。どれだけ「うちの」と言い切ってもらえるか。「うちのイベント、今度一緒に行かない?」みたいなレベルまで盛り上げられると、いいイベントなんだろうなって。

砂流

確かに。ライブとかでいうと、やっぱり布教してますもんね。

ダイム

そうそう。最近は推し活とか、あと『イン・ザ・メガチャーチ』とかでも語られてましたけど、布教のレベルまでいくと、それってつまり主体者ですよね。

砂流

それはそうですね、本当に。

ダイム

めっちゃ熱狂が生まれてますよね。どれだけ内側に入れるかがイベントの成功になるなと。よく砂流さんがおっしゃるとおり、スタッフが自発的に、というのは第1回でも喋った話ですけど、どれだけ自分から発信していくか。イベントの主催者と、実際にチケットを買ってくるお客さんだと、イベントに対する熱量とか距離感ってできやすいんですけど、どれだけ内側に持ってこれるかが鍵なんじゃないかなと。

「集客してください」は一方的なお願い

砂流

それでいうと、ダイムさんはそれを仕掛けるというか、「そういうふうになってもらうために」を意識しながら、結構何かやってるっていう感じなんですかね。

ダイム

そうですね。僕もまだまだできてないところはありつつも、たとえばパートナーさんと一緒にイベントを盛り上げる。それこそサイドイベントもいい事例だと思いますけど、どうやったら一緒の方向を向いてもらえるか。我々としては「イベントに集客をしたい、イベントを盛り上げてほしい」という一方的なお願いじゃないですか。それに対して、たとえばサイドイベント主催者だと、「一緒に集客をしていくので、その集客の中で、より御社に合う相性のいい方々と出会うためにサイドイベントを主催してください」みたいな。WIN-WINになる関係をどう設計するかが大事ですよね。

メディアの方に対しても、「記事にしてください」だと「なんで?」となるんですけど、「こういう登壇者の人が来て、業界内での最先端の話が聞けるのでPVも集められて、なかなか聞けない話を誰よりも早く記事にできますよ」となると、同じ方向を向けるじゃないですか。

役割の渡し方みたいなやつは、前回話した「どういう読後感を持ってもらうか」ですけど、実際イベントに来てもらう人も、「これだったら、こういう人と会えるから一緒に行こうよ」なのか、「こういう体験ができるから、ちょっと興味ない?」とか、「私はめっちゃいいと思っているからこそ一緒に行かない?」みたいな。同じイベントを成功させるという意味で、どれだけ同じ方向を向けるかが大事なんじゃないかなと思ってますね。

意識しないと、相手のことを考えられなくなる

砂流

いや、でもそうですよね。全員できるかどうかっていうのは、めちゃめちゃ難しい。

ダイム

めっちゃむずいと思います。

砂流

だから究極のゴールでは。

ダイム

究極のゴール。だからそこは目指したい。

砂流

そうですね。でも、そこを意識してないと、確かにそれって考えないか。

ダイム

考えないです。意外と、イベントをやってるとタスクに追われたり、集客目標に追われたりするので、相手のことを考えられなくなる、余裕がなくなってくるんですよ。だから最初に「一緒の方向を向くための鍵」を用意しておかないと。「後から考えればいいじゃん」だと、イベントが近づけば近づくほど余裕がなくなってきて、「なんとか集客してほしいんだけど」みたいになる。で、相手からすると「なぜあなたに協力せねばならぬ」みたいになりかねない。

それが、前々から「そもそも一発目、こういうイベントをやりたいと思っていて。なぜならば業界にこういうイベントがなくて、一発目、我らがこれをすることによって、あなた方も『フロンティアを開拓する会社なんだ、人なんだ』って思ってもらえますよ」とか。思いですよね、最初の思い。そこを共感できていると、わりとうまく巻き込んでいける、一緒にイベントを盛り上げていける、踊っていけるんじゃないかなと。

見るアホより、踊るアホの方が楽しいんじゃね?

砂流

今のはダイムさん、あえて真面目な方向をいっぱい言ってくれたと思うんですけど、要は「これ絶対楽しいから一緒に行こう」って。

ダイム

そうそうそうそう。

砂流

リファラルの、IVSでいうリファラルチケットシステムみたいな。

ダイム

最近だと夏なので、阿波踊りとか青森のねぶたとかも、結局「みんなで跳ねようぜ、踊ろうぜ」みたいな文化じゃないですか。阿波踊りもねぶた祭りも見てる人はいると思うんですけど、よく「踊らにゃ損損」みたいな話があるじゃないですか。イベントに来る以上、お金も払ってるし、時間も払ってるし、本来やらなきゃいけない現場の仕事を置いて来てると思うので。よく言う「どっちもアホですよね」と。見るアホも踊るアホも。だとしたら、見るアホより踊るアホの方が楽しいんじゃね? っていうのはありますよね。

砂流

そうですね。IVSの場合だと、そこを含めてわちゃわちゃしてる感じが「フェスっぽいよね」みたいな。

ダイム

「このカオスをどうやって乗り越えていくんじゃい」みたいな。

砂流

それをみんなで楽しもう、と。当事者になってやった方が。要は当事者って言い方をしてるけど、それが主体者、主体的となってやった方が。

ダイム

圧倒的当事者意識ですね。

砂流

そうですよね。こっちの方がわちゃわちゃして楽しいですよ、みたいな話ですよね。他のイベントには他のイベントのカラーがあると思うのであれですけど、そういうことですよね。

決めきらない・制御しきらない

ダイム

それで実際に何をしてるかというと、わりと決めきらないのもいいかなと思っていて。スタッフに対しても「あれやってください、これやってください」みたいにタスクベースで落としちゃうと、窮屈じゃないですか。

砂流

そうそう、だから第2回のWBSでやると、窮屈になって作業になってしまうと。

ダイム

ある程度、自由に踊れたり、自由に列から抜けられたり、疲れたら休憩できるから楽しいのであって。「踊り続けろ」「止まるな」って言われると。

砂流

無茶ですよね。

ダイム

無茶ですよね、という話になると思うので。渡し方が一つ鍵ですよね。最近ねぶた祭りにも行ってきたんですけど、「最低限こうやって跳ねます」みたいな最低限のルールはありつつも、当日は別に歩いててもいいし、お客さん側を向いてもいいし、内側でわちゃわちゃしてもいい。いろんな楽しみ方があるので、制御しきらないところは大事なんだろうなと。

砂流

だから、やらされてない感じ。

ダイム

そうそうそう。

砂流

それをスタッフ側にもどう作るか、みたいな。

ダイム

「これを聞かれたらこう答えてください」じゃなくて、ディズニーとかそうじゃないですか。「ゲストが喜ぶためにはこういう対応をしてください」。イベントによっては、もしかすると「トイレの場所を聞かれたらこう答えてください」「忘れ物を聞かれたらこうしてください」もある。そのミクロとマクロの関係というか、どこまで余白と遊びを残すかは結構大事なんだろうなと思いますね。

人が物になっていくほど、心が死んでいく

砂流

確かに。でも逆に、主体的になれないスタッフってどういう人なんですかね。それはこっちの責任?

ダイム

いや、お互いじゃないですか。そこは僕もわりと悩んでるんですけど。まず、会社に入ってきたのもそうですし、その会社に入って、そのイベントにアサインされてるのもそうですけど、絶対にオリジン、起点があるわけじゃないですか。たとえばIVSに切り取ると、「IVSを通してこうなりたいんじゃい」。「一緒にイベントを盛り上げられる仲間と知り合いたい」とか、「登壇者と仲良くなりたい」とか。

その裏側の欲というか、本音の方をちゃんとお互い知っておくのは大事な気がしますね。「登壇者と仲良くなれると思ったのに、スポンサー対応しか回ってこないのかい」とか、逆に「今後のスポンサーさんとのやりとりをしたいのに、受付なのかい」とか。

その人がどうしたいか、どうなりたいかって、イベントが近づいていくと忘れ去られていくんですよ。「手が足りていないから手伝ってくれ」とか。

砂流

こっちからすると本当にごめんって思いながら。でも確かに、その人のことを一人ひとり考えてるというよりは、人員として。

ダイム

人が物になっていけばいくほど、そこがやらされ感になっていくというか、心が死んでいくんですよね。遊びもなくなり、嫌なことをチクチク言われ、「そもそもやりたかったこと、これじゃないんですけど」みたいなのが。

でもIVSって、わりとそれがないなと思って。たいてい「これやりたいです」という挙手は最後まで遵守されるので、自分が最初にやりたかったことと、最後終わった後の状態にあんまりギャップはないはず。

砂流

確かに、昔と比べればそうなんでしょうね、今は。

ダイム

カオス感はなくなりましたね。そこはスタッフに関してもそうですし、お客さん。お客さんって言うとまた主体からずれますけど、「自分はこれがやりたかったのに、思ったより積極的な人がいない」とか、「登壇者の話を聞いて、こういう話を期待してたのに、思ったのと違う」とか。

砂流

よくあるやつです。

ダイム

よくあるやつ。だからお互い双方向に期待値を調整しちゃうというか。「あなたが求めてることってこれですよね。じゃあこれを提供します。これを提供してほしいんですけど、だったらこれを用意しますね」っていうコミュニケーションだと思うんですけど。じゃないですか、やらされ感の原因って。

砂流

確かに。

ダイム

あと、かつ、やらされたとしても、やらされたなと思わずに、どれだけその仕事を楽しめるか。

砂流

いや、それはもう本人の資質になっちゃうからあれですけど、確かに。でもさっきの、「自分はこれをやりたいし、こういう目的があるのに、他のやつが本当に自分に関係なさすぎて困る」っていうパターンは、よくあるかもしれないですね。だから、ちゃんと初めに本音と建前を聞いておくべきなんだなとは思いました。

建前でも聞いておいた方がいいし、建前でも言っておいた方がいい

ダイム

採用面接もそうですし、チームにオンボーディングされる時もそうですけど、僕はわりと「何がやりたいの?」みたいなのを、あんまり大事にしないタイプだったんですよ。「言われたことをやれよ」っていうタイプだったんですけど。せっかく一緒にやるのであれば、お互いの実利というか、今後の仕事やプロジェクトが終わった後も仲良くなっていくには、お互いのやりたいことや願望をある程度共有しておいた方がいいんだろうなと。

砂流

それはそうですね。僕もよくイベントをやる時、僕しかいないから「とりあえず全体統括してよ」みたいになって。いや、それが仕事じゃないんだけど、もはやできるようになってしまっているみたいな。

ダイム

そうそう。なんかできるんですよ、僕ら多分。できるんですけど、これだけAIが発展してくると、「別にそれ、もうAIでええやん」みたいな。その中で人らしさみたいなところって、「今後どうしていきたいんだっけ?」とか「なんでやりたいと思ったんだっけ?」とか、根源的な思いとか起点とか、根っこにあるオリジンみたいなところ。そこはわりと共有しといた方がいいんだろうなと。あとは時間とかね。「夜中のメールつらそう」とか。

砂流

いや、今本当にやばい時はバキバキ仕事します(笑)。いや、めっちゃダイムさんいいこと言ってるわ、と思いながら聞いてますね。

ダイム

最近めっちゃ感じる。

砂流

僕自身が、それを伝えてない気がする。他の人には聞くんですよ、仕事上。

ダイム

なんか僕も「こっちも建前上聞くけどさ」みたいなところもあるんですけど、建前でも聞いておいた方がいいし、建前でも言っておいた方がいいと思うんですよ。

砂流

そうですね。聞くばっかりで、僕、自分では言ってなかったような気もするし。そこを含めてお互い言わなきゃいけないなと思いました。

ダイム

それを言わないと、我慢してることに多分僕らは気づけなくて。「嫌々やってるから、大丈夫?ってフォローしなきゃいけないな」とか。嫌々やってるとミスるんですよね。適当にやるから。「嫌々やってるから、ちょっと目配せしておいた方がいいな」とか。知ってることって大事なんだろうなって。なんでそう思ったか分からないですけど、最近より感じている。

主体者にならないのは、解像度が低い

砂流

そういうのの積み重ねで、やっぱり全員で主体者になっていく、という話。

ダイム

そう、主体者にならないのって解像度が低いんだなって最近思うんですよね。「千人、集客目標です」。その千人の内訳。

砂流

ああ、それは分かる。

ダイム

数だけ追っちゃってるな、とか。その千人って、資金調達したい人なのか、ビジネスとは真逆で「家族連れで来たいんです」なのか、全然違うじゃないですか。伝えることも、入れるべきコンテンツも。そこの共通認識がない中で「目指そうぜ」となると、コンテンツも、出すPRも、ウェブのデザインもずれるんだろうなと思いますね。

砂流

ずれますね、それは確かに。

ダイム

ちょっとしたずれが受け取る側に伝わって、「いや、このイベントって何だっけ?」みたいな。ウェブサイトにはこう書いてあるけど、当日行くと思ったのと違うとか。それを言語化するためにもこのラジオをやってるのもあるんですけど。IVSはわりと一貫してるのかなと思います。みんなのやりたいこと、スタッフの気持ちの共有とか、来る人たちの期待値とか、余白みたいなところは。

砂流

各々が浮かべるIVSの中で、もしかしたら若干みんな違う。

ダイム

違うけど。

砂流

でも、向かってる先はみんな一緒ではありますよね。

ダイム

「一応サッカーというゲームはしてそう、キックベースではなさそう」みたいな。

砂流

そうですね、そこはあるな。他のイベントでどうって言われると難しいところはあるんですけど。

ダイム

他のイベントが同じ方向を向いてイベントを設計しようとしているのか、それともお客さんとして迎え入れているのかとか、その辺を掘り下げたいんですよね。

砂流

それは今後、ゲストがいらっしゃったら聞いてみてもいいかもしれないですね。

ダイム

巻き込み力。内側の巻き込み含め、いわゆるお客さん含め、パートナー含め。

「外せないことって何ですか」

砂流

確かに。僕、最近それでいうと、「これは外せないことって何ですか」って聞いてます。イベントで初めましての人とか、インタビューっぽい時に。たとえば「IVSでダイムさんが外せないことって何ですか」みたいなことを聞くと、その人が大切にしてるものが大体わかるんで。結構、不意に聞きますね。用意してると、用意した答えが出てくるから。

ダイム

不意に聞かれたけど……なんだろうな、IVSで外せないことか。

砂流

僕はやっぱり結局、広報をやってるから、どうしても答えが滑らかになっちゃうんですけど。僕がIVSで外せないと思うのは、実利だったりとか、スタートアップが主役だってことだったりとか。

ダイム

対外向けの話ね。今、完全に内側を向いてた。

砂流

でも、だからみんな違うはずなんですよ。僕は広報だから、不意に聞かれてもそう答えちゃう。他の人に聞くと全然違う答えが出てきたりして、いいなと思って。

ダイム

不意に聞かれた時に浮かんだのは、「みんなが楽しんでくれること」じゃないですか。外せないのは、みんなが楽しんでるかどうかです。

砂流

でも、だからそれがダイムさんの大切にしてるものじゃないですか。それも多分、IVSのすごく大切な。だって普通の他のイベントだったら、楽しむかどうかって。

ダイム

確かに。学びがあるかどうかとか、商談に持っていけるかどうかとかですもんね。

砂流

そう。だから結構それを聞いて回ってますね。

ダイム

「商談数です」って言ったことないですもんね。

砂流

言ったことないですね。でも他のイベントだったら絶対あり得るわけじゃないですか。

ダイム

「採用マッチング数です」とか。

砂流

そう。だから多分、トシさんとかに聞いても答えが変わる気が……トシさんはあれだな、僕と一緒で対外的に喋りすぎてるから。

ダイム

「実利です」「実利が生まれるかどうかです」。

砂流

って言いそうな気がするけど。でも他の人に聞くと全然違う答えが出てきそうで。

ダイム

浅尾さんとか「脳汁が出るかどうかです」とか。

砂流

言いそう。でもそれもIVSですからね。だから最近、そういう質問の仕方をしてますね。

ダイム

見るべき、知っておくべき価値観ですね、それも。

砂流

で、それを拾い集めていくと、「このイベントってこういうイベントなんだ」ができるんじゃないかなって思ってるんで。多分、近い話なのかなとは思います。

ライブハウスの後ろで、腕を組んでいる関係者

砂流

あとちょっと関係あるか分からないですけど、この主体の話を聞いてて思い出したのが、音楽の方で、あるアーティストさんがまだデビューしたての頃に、事務所の社長かマネージャーによく言われてたという話で。ライブハウスって、みんな立ち見の場合、大体後ろに関係者がいるんですよ。

ダイム

いますね、確かに。後ろでちょっと突っ立ってる奴らみたいな。

砂流

関係者の人がこうやって腕を組んでたりするじゃないですか。で、あの人たちを楽しませられるかどうか。もしくは、あの人たちが見た後に「あいつらヤバかった」って言えるかどうか。だから、目の前のお客さんを楽しませるだけじゃなくて、その奥にいる関係者たちまで意識しながらやれ、と言われたっていう話をされていて。僕、それがずっと残ってるんですよ。でも、似たような話だなとは。

ダイム

アーティスト側のその話も聞いたことあるし、今喋ってることも聞いたことある。

砂流

やっぱり大切ですよね。

ダイム

そうなんですよね。どこまで見ているか。「どんなもんじゃろう」と思って見学しに来ただけなのに、「あれ、おもろそう」でどっぷり浸かっちゃうみたいな。

砂流

やっぱり昔の広告代理店の人たちとかは、AKBとか乃木坂とか、もしくはももクロか。広告会社内とか近しい年代で「いや、今ももクロがヤバすぎる」みたいな。

ダイム

業界内。

砂流

そう、業界内で口コミで。それで「仕事したい」もあるし、とにかくエンターテインメントとして「こいつらを見とけ」みたいなのが。ももクロは、やっぱり爆発的にヒットする前に広告業界でめっちゃ話題になってたりとか。乃木坂も多分、似たような流れで。最終的にソニーと仕事したりとか、いろいろあるんだと思うんですけど。そういう話題の仕方があって、見て、その先の人たちにちゃんと伝播させていってるから。全員が主体になるってことは、やっぱり伝播して巻き込む力があった方がいいんだろうなと思いましたね。サイドイベントは近いのかもしれないですけど。

ダイム

そうですね、確かに。サイドイベントはそうですね。

砂流

「来年も俺たちもサイドイベントやろう」。

ダイム

「来年も俺たちは主役じゃい」っていう。継続、大事ですよね。やらされてるんですけど、周りがみんな楽しんでると楽しくなっちゃうんですよ。みんなサイドイベントをやってると、「うちもやんなきゃ」ってなるんですよ。

砂流

なんだかんだ、ダイムさんが言ってましたけど、100名以上集まったサイドイベントが多かったみたいな話も含めると、もうサイドイベントの価値自体が上がってるし。あれも踊る話ですよね、みんなで。

ダイム

確かに。踊った方がいいじゃんっていう。

砂流

だって絶対、よく分からずに会場を押さえてる人いますもんね。

ダイム

「とりあえず押さえとくか」みたいな。

砂流

そうですね。面白いですね。さっき出ましたけど、ゲストにいらっしゃる方がいた場合、どうやって巻き込んで主体的にしてもらってるんですか、は聞きたいですね。音楽には音楽のやり方があるだろうし。そういうので考えると、今まで頭に一切浮かんでなかったですけど、どっかのタイミングで、何のリレーションもないけどプロレス団体。

ダイム

確かに。プロレスも観客を巻き込むのがうまいじゃないですか。僕も実会場で見たことは数える程度ですけど、悪役の方々が会場の観客の方に攻めに行ったりとか。そういう会場の熱、巻き込み方みたいなところは気になりますね。

本音の共有

砂流

いいな。今日の話、僕もすごい我に返ったというか、背筋を伸ばさないといけないなと思わされたんでありがたかったです。じゃあ今日のパンチラインですね。

ダイム

今日の話、ありました?

砂流

僕の中のパンチラインは、本音と建前をちゃんと聞いて、そこを叶えてあげる。もしくは自分も叶える。だから「本音と建前」ですね。

ダイム

本音を共有しろ。本音の共有

砂流

本音の共有かな、僕のパンチラインは。

ダイム

確かに。忘れちゃうんですよね、忙しいと。最近、ご時世的に聞きづらくはなってる。聞き方むずい

砂流

確かに、聞き方むずいかもな。社内だったら全然まだ聞けるけど。

ダイム

でも最近、ちゃんと「本音は?」ってストレートに聞くのが、意外と一番いいのかなと思って。この間のイベントの時に、浅尾さんが僕に質問した時に、わりと建前で喋ったふしはあるんですけど、その瞬間に「本音は?」って言われて。「本音っすか。本音でいくとこうっすかね」みたいな。まあ、信頼関係もありますけどね。

砂流

確かに、言ってましたね。スタートアップPRナイトで。僕も「本音は?」って聞かれた気がする。

ダイム

そう。信頼関係があるのはまず前提で。聞きやすくするとしたら、上司と部下とか、同僚との関係だと思うので、「僕がその立場だったら、こういう欲があるけどね」とか先に出す方がいいんでしょうね。

砂流

そうですね、確かに。だから今日のパンチラインは「本音の共有」ですね。やばい、次回のテーマを何も考えてなかった。

ダイム

一旦あれですね、募集してきますか。次は、イベントのテーマ決めじゃないですか。テーマ決めのお話。

砂流

確かに。次のテーマを聞いてみましょうか。周りの人にも聞いてもらって、「ちょっと一回聞いてもらって、ご意見もらっていいですか」も含めて。人からいただいて、それを喋る、でいきたいと思います。

ダイム

ということで、この「みんなのイベント楽屋裏」では、皆さんのイベントの楽屋裏も募集してます。今日の話でいうと、僕らの現場の巻き込み方をお話しさせていただいたので、あなたの現場の巻き込み方。「うちはこうしてる」「いや、これ困ってんだよね」「いや、これは綺麗事だろ」みたいな話、ぜひ聞かせてください。宛先はウェブサイトがありますので、そちらからお便りを送るでぜひぜひ。お便りお待ちしております。

砂流

はい。というわけで、また次回の楽屋でお会いしましょう。ありがとうございます。

今日のパンチライン

「本音の共有。」

聴き終わったら、楽屋にひとこと。

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